セルラーモデルのApple Watchだけで旅行はできるのか

Apple Watch Series 10 (GPS + Cellular)を購入したので、機能を試すために東京と鎌倉を一人旅してきました。機能や性能についてはすでに多くのレビューが出回っていますので、今回は「Apple Watchだけで旅行して帰って来られるのか?」という視点で記事を書きます。

行程

  1. 仙台から新幹線で東京へ行きます。
  2. 東京駅から池袋駅へ行き、サンシャインシティでやってる着せ恋展へ行きます。ローソンでチケットの発券もします。
  3. 江ノ電に乗って鎌倉高校駅前を観光します。
  4. 六本木に行ってけやき坂のイルミネーションを見ます。
  5. 東京から仙台に帰ります。

この行程をWatchだけでどの程度こなせるかを検証します。iPhoneはカバンに入れておき使用しないようにして、WatchでできることはすべてWatch上で行うようにします。

なお、新幹線のチケットは事前にパソコンで予約しております。Watchでチケットまで取れるようになったらすごいですね。

旅の記録

未明 - Watchのホームアプリで自宅のエアコンと照明を消して出発します。スマートロックなら鍵閉めまでWatchでできましたね。

6:30 - 仙台駅の新幹線改札を通過しました。Suicaに新幹線チケットを紐付け(新幹線eチケット)してあるので、Watchを改札にかざすだけで通過できました。

6:31 - 発車まで50分あるので、コンビニでツナマヨおにぎりを買いました。セルフレジで、WatchのApple Payを使って決済しました。

思ったよりツナマヨネーズは入っていませんでした。

6:58 - ホームで待機します。Watchのメールアプリを開き、改札通過メールで座席を確認しました。メールをチラ見できるのは便利ですね。

ポケットからスマホを出さなくてもみられるのは本当に便利。

9:05 - 東京駅に到着し、丸の内線に乗り換えます。チキンなので、通勤ラッシュのこの時間帯に改札で引っかかってはいけないと右腕に付け替えていますが、やはり右腕に付けていた方が改札は通りやすいです。

9:24 - 池袋駅に到着しました。着せ恋展のチケットを発券するのにローソンを探します。Watch上で文字入力ができるので、マップアプリで「ローソン」を検索しました。無事辿り着けましたが、さすがに地図はスマホのほうが見やすいですね。

9:57 - 着せ恋展のチケットは専用サイトからQRコードを発行し、それをLoppi端末に読ませることで発券します。WatchのメールアプリでQRコードを発券するリンクを開き、画面をLoppiのバーコードリーダーにかざすと無事発券できました。

Apple WatchにはSafariが内蔵されているので、メールの中のリンクを開いて表示できます。

10:28 - 着せ恋展の物販コーナーで、海夢ちゃんのクリアファイルとパンフレットをApple Payを使って決済しました。書きながら思いましたが、滞在時間短すぎませんかね。

幹葉さんのサイン(左下の右側)かわいくないですか?

10:38 - 小腹が空いたので、マクドナルドで朝食を食べました。マクドナルドはほとんどのキャッシュレス決済手段が使えますので、やはりApple Payで決済しました。この辺で、右腕につけていたWatchを左腕に戻しました。右腕に腕時計が付いていると“いずい”んですよね。

安定の単品ハンバーガー2個とシェイク。

11:07 - 池袋駅の改札を、左腕に着けたWatchで通過しました。Watchの画面側を改札に当てなくても、バンド越しに読み取らせることができることに気づきました。これなら左腕でも行けるような気がする。

13:35 - ここからは予定がないのでぶっつけ本番旅です。江ノ電に乗ってスラムダンクでお馴染みの鎌倉高校前まで行ってみます。スラムダンク見たことないけど。池袋駅からの乗り換え案内をマップアプリで検索すると、運賃や発車ホームなど欲しい情報がすべて表示されていました。最近のAppleマップは普通に使えます。

鎌倉高校前駅は自動改札がないので、Watchを「降りるとき」のリーダーにかざします。車内広告で知りましたが、江ノ電はクレジットカードのタッチ決済でも乗れるんですね。ポストペイのほうがスマートデバイスと相性がいいですし、海外からの観光客の利便性は高いと思います。案の定鎌倉高校前は中国人だらけで溢れかえっていました。

鎌倉高校前駅の踏切。オーバーツーリズム気味です。

14:14 - 鎌倉高校前から江ノ島駅まで歩いて江ノ電ニキの聖地巡礼もしました。江ノ島駅は普通に自動改札があるので、改札にWatchをかざして入場します。左腕から改札まで腕を伸ばすのにも慣れてきました。

江ノ電ニキの聖地。ちなみに同じような構図で写真を撮っている人がほかにもいました。

14:39 - 職場から電話がかかってきたけど普通にiPhoneで取りました。ほかに人がいないところならWatchで取ってもよかったですね。

16:05 - 藤沢駅から東京まで戻ってきました。けやき坂のイルミネーションを見たいので、六本木まで行きました。この辺でSFがなくなったのでWatchのウォレットアプリでチャージしました。金額を指定してサイドボタンをダブルクリックするだけなので簡単です。

16:18 - 乃木坂まる彦らーめんでラーメンを食べました。最後に来たのは6年前の卒業旅行のときで、移転前でした。入店後、Watchのスマートスタックにミュージック認識が出てきたのでタップすると、ものの数秒で流れていた乃木坂46の曲を特定してくれました。これ、地味にwatchOS 11の新機能らしいですね。まる彦は各種キャッシュレス決済が使えます。現金で払いましたが。

調べるまでもなく。

17:05 - 六本木ヒルズでうんこしてから、けやき坂のイルミネーションを見に行きました。ミラーレス一眼をぶら下げて歩いていたからか、シャッター押してもらえますかの嵐でした。人気者すぎて困っちゃうわ〜。

車道にはみ出さずに撮ろうとするとこれが限界でした。

19:27 - 銀座から歩いて東京駅に戻ってきました。新幹線乗り換え改札を通ったあと、駅弁を買いたくなったので係員端末で退出処理をしてもらいました。職員の指示に従って、Watchを駅務員端末に乗せたままにしておけばOKです。ヘルプモードにする必要はありませんでした。


総評

最後の方はただの旅行の記録になっていましたが。

今日の行程であれば、セルラーモデルのApple Watchだけで行って帰って来られたと思われます。新幹線はえきねっとの新幹線eチケットサービスを使えば、WatchのSuicaをかざすだけで乗車できます。在来線もSuicaのSFで乗れますし、チャージがなくなれば腕の上でチャージできます。もちろん現金でチャージもできます。食事やお土産はApple Payで支払えばOK。東京ともなると現金オンリーの店を探す方が難しかったです。道に迷ったらマップアプリとコンパスアプリが助けになります。実はブラウザも搭載しているので簡単な調べ物もできます。本当に小さいiPhoneという感じでした。できないことといえば、カメラがついていないので写真を撮ることくらいでしょうか。

ただし、今回はiPhoneが近くにあったので大丈夫でしたが、Bluetoothの通信が切れて4Gに切り替わるとバッテリーがみるみる減っていきますので、モバイルバッテリーがあると安心です。AnkerからApple Watch対応のモバイルバッテリーが出ているのでおすすめです(今回は使いませんでしたが)。

もう一つ、サードパーティーのアプリで動作が微妙なものがあるのも気になりました。LINEはiPhoneから離れてしばらく経つとログインが外れてしまうようです。出先でログインが外れてしまうと、帰るまでLINEが使えなくなってしまいます。PayPayアプリも同様でした。一方で、純正アプリはiPhoneが近くになくても完璧に動作していました。この辺が改善されると安心して実用できると思いました。

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