EOS R8のレビュー 〜EOS RPとの比較〜

EOS RPからEOS R8に買い替えたので、RPとの違いをレビューします。

買ったもの

キヤノンのミラーレス一眼・EOS R8 RF24-50 IS STM レンズキットです。ヨドバシ仙台で、定価293,700円のところを、1点限りで275,000円(18,700円引き)で手に入れることができました。たまには実店舗に行くのもいいですね。当初はボディのみを買うつもりでしたが、結果的にレンズもついてきたような感覚です。その他、液晶保護フィルムと、一応キットレンズ用のレンズプロテクターも買いました。

2年前にRPを購入し、画質には満足、デザインや携行性も気に入って使ってきましたが、当初よりAF性能には少し物足りなさを感じていました。また、最近はGoProを使って動画撮影をするようになり、RPの動画撮影機能には性能不足を強く感じるようになりました。そんな中、RPが購入価格に対してそこそこの値段で売れることや、キヤノンが夏のキャッシュバックキャンペーンを開催していることもあり、今回R8に買い替えることにしました。R8は、RPとほぼ同じ筐体を共有していながら、イメージセンサーは上位機種のR6 Mark II同等に、映像エンジンはDIGIC Xにアップグレードされているという機種です。

今回はR8とRPの機能比較を中心のレビューにします。なおRPは近日中にドナドナされる予定なので、今後RPとの比較レビューが上がる予定はありません。

外観

前面(レンズ側)

左がEOS R8(装着レンズはRF35mm F1.8 MACRO IS STM)、右がEOS RP(装着レンズはRF24-105mm F4-7.1 IS STM)

上の写真では装着しているレンズが違うため、錯覚で右側のRPの方が大きく見えますが、どちらも幅132.5ミリ・奥行70ミリで同じです。唯一高さは異なり、レンズ上部の軍幹部の形状が若干違うため、RPの85ミリに対して、R8は86.1ミリと若干高くなっています。

写真ではわかりづらいですが、シャッターボタンの材質が変更されています。RPではシャッターボタンに模様が入っていましたが、R8では模様がなくなり光沢のある材質に変更されています。安っぽく感じますが、押し心地はほぼ同じです。使っているうちに小キズが付きそうではあります。

質量はRPが485グラムに対して、R8は461グラム(いずれもバッテリーとSDカードを含む)と軽量化していますが、持った感じはあまり違いを感じません。むしろ装着するレンズの重さの方が大事な気がします。

背面(液晶側)

左がEOS R8、右がEOS RP

背面は全くと言っていいほど一緒です。唯一見つけた違いは、バリアングル液晶を写真のように閉じたとき、RPは表示部が右に寄っていましたが、R8は左に寄っています。

液晶モニターはRPと比べ解像度が上がり、色温度が低く(赤っぽく)なって自然な発色になりました。個人的には好きな感じです。ファインダーは特に変わっていません。

天面(ダイヤル・スイッチ類)

EOS R8のモードダイヤル

ダイヤル・スイッチ類は大きく変更されています。まず、RPにあったモードダイヤルの「カスタム撮影モード3」と「動画モード」がなくなり、R8では「プラスムービーオート」と「クリエイティブフィルター」に置き換えられました。どっちもいらねえ。カスタム撮影モードが2つに減らされたのは残念です。動画モードは後述する静止画/動画スイッチに移動されています。

手前がEOS R8、奥がEOS RP
EOS R8の静止画/動画切り替えスイッチ

R8では電源のON/OFFがサブ電子ダイヤルと同じ位置に移動しています。RPからの乗り換えでは慣れるのに時間がかかると思われます。RPで電源スイッチがあった箇所には静止画撮影と動画撮影を切り替えるスイッチが配置されました。R8では動画撮影機能にも力が入れられていることが伝わります。

処理性能

映像エンジンがDIGIC Xに変わったことで、全体的に動作がキビキビしています。起動速度も、RPの0.82秒に対してR8は0.4秒とおよそ半分になりました。ただし「ちょっと速くなったかな」という程度で、感動するほどの違いはありません。

動画にもありますが、ファインダーとモニター表示の切り替えはかなり速くなっています。また、クイック設定画面が開く時間、バッテリーカバーを閉めた後に電源が入る時間など、細かいところの反応が良くなっています。

接続端子

EOS R8をUVCモードでウェブカメラとして利用している様子
iPadと接続しテザー撮影をしている様子

USB端子はタイプCで変わりありませんが、USB 3.2 Gen 2に対応し通信速度が向上しています。また、UVC通信に対応しており、パソコンとつないでウェブカメラとして使用できます。また、iOSデバイスとUSBで接続しCamera Connectアプリを起動することでテザー撮影も可能です。撮影した画像はカメラのSDカードに保存されますが、iOSデバイスにコピーすることもできます。

また、RPではUSB充電ができましたが、R8ではUSB「給電」もできるようになっています。給電にはUSB PDに対応した9ボルト/3アンペア以上を供給できる充電器が必要です。また、バッテリーは入れておく必要があります。

その他、HDMIがタイプCからタイプDに変更されていますが使わないので割愛します。

マイク端子、ヘッドフォン端子、リモコン端子も備えます。

SDカードスロットとバッテリースロットが下部にあるのはRPと変わりません。バッテリーもLP-E17で変更なく、バッテリーのもちについてはあまり期待しない方がよさそうです。

その他

メニュー構成はR5やR6 Mark IIなどの上位機種のものを踏襲しています。嬉しかったのは、電子シャッターがどのモードでも使えるようになったことです。RPではシーンモードでしか設定できませんでしたが、R8ではモードに関係なく電子シャッターを利用できるようになっています。ネット情報によればローリングシャッター歪みもかなり抑えられているようで。明るくて動きの少ない場面であれば電子シャッターを常用できるのではないかと思っています。

4K動画撮影に関して、RPは正直スマホ以下の性能でしたが、R8ではクロップなしで撮影できるようになり、60p撮影やCanon Log 3撮影など、上位機種と同等の機能が備わっています。ただ、期待していた動画サーボAFの性能は、RPとそんなに変わらない感じがしました。動画も今後検証予定です。

R8と関係ないですが、キットレンズのRF24-50mmをRPに取り付けたら普通に使えました。電源を入れたときの「レンズを撮影準備位置に〜」のガイダンスも出てきましたし、レンズ補正データもちゃんと適用されていました。どこかのアップデートでこっそり対応していたのでしょうか。


作例は後日天気がいい日に出かけたら上がる予定です。

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