N-BOX純正9インチナビ(LXU-237NBi)のレビュー

車検の代車でN-BOXを借りたら、最新式のナビが付いていたので触ってみました。

動作の様子

動作の様子は動画にしましたのでご覧ください。

ナビ性能

地図ソフトには、ホンダコネクトディスプレイにも搭載されているホンダ製のナビソフトが使用されています。ただし、地図とオーディオの2画面表示ができたり、自車位置アイコンが変更できたりと、相違点もあります。コネクトディスプレイとは異なり、地図の更新はオンラインでは行えず、ディーラーに持ち込む必要があります。

地図データはゼンリン製で、市街図表示にすると建物一軒一軒の形状を確認できます。また、案内時には複雑な交差点でリアル3D表示がされるなど、丁寧な印象です。

気になる点としては、ルート案内をしていないときにレーン表示がされないことです(案内中は表示されます)。よく走る道路でも、右左折レーンが複数ある交差点でどの車線に入るかを判断するのに便利ですが、ナビの詳細設定を見ても常時表示させる設定項目は見つかりませんでした。

追記:YouTubeでコメントをいただきましたが、当機種の取扱説明書65ページにはルート案内をしていないときでもレーン表示がされるとも読み取れる内容が書いてあります。すべてのレーンを案内するわけではないという注記もされているため、たまたま今回通った道に情報のある交差点がなかっただけだったのかもしれません。自分で検証したわけではありませんが、一応情報として追記しておきます。(2024年9月7日追記)

地図とオーディオの2画面表示の様子。自車位置アイコンが黄色のN-BOXになっている点にも注目。
自車位置アイコンは6種類から選択可能。

動画でも触れていますが、画面上部の時計やオーディオ情報が表示されているバーと、画面下部の上向きの三角形が表示されているバーが縦幅を占領しているため、地図の表示領域が狭く感じられるのが気になります(ホンダコネクトディスプレイとの互換性を保つために、あえて縦幅を狭くしているという説があります)。これらのバーを非表示にすることはできませんが、“ボタン消”機能を使って地図上のボタンを消すと、少し表示領域が広くなります。

オーディオ性能

ソースはラジオ/テレビ/SD/DVD/CD/Music Rack/Bluetooth/USBと、多くのメディアに対応しているので不自由はしないと思われます。音質は標準スピーカーなのでよくわかりませんでしたが、設定項目はたくさんあり細かく調整できます。

従来の三菱製ナビでは、地図画面に曲名を常時表示させることができませんでしたが、このナビでは画面上部に曲名が常時表示されるようになっています。これは個人的に嬉しい点です。

気になった点として、Bluetooth Audioでアートワークが表示されないのは残念です1。同じAndroidベースのホンダコネクトディスプレイは表示に対応しており、社外ナビでも対応機種が増えてきているので、ここは対応していて欲しかったです。

Bluetooth Audioでアートワークが表示されないのは残念だった。

搭載されているアンプはハイレゾ音源の出力に対応しており、ハイレゾ対応のスピーカーと接続して楽しむことができます。マルチメディア性能はフィットの純正ナビよりも優れているように感じます。

さらに、オプションでHDMIにも対応しており、USBでスマートフォンを接続すればApple CarPlayとAndroid Autoも利用できます。ワイヤレスCarPlayには残念ながら非対応です。

スペック

LXU-237NBi
価格229,900円
製造元三菱製
製造国日本製
システムソフトウェアAndroidベース
地図データゼンリン製
地図更新手動(最大5回の全地図更新)
スマートフォン連携(CarPlay/Android Auto)あり
Bluetoothオーディオあり
Bluetooth登録台数6台
DVD/CDデッキあり
SDカードスロットあり
高音質Tuned by DIATONE SOUND
ETC 2.0連携あり(ディーラーオプション)
ドライブレコーダー連動あり(ディーラーオプション)
フロントカメラ/リアカメラdeあんしんプラスあり(ディーラーオプション)
マルチビューカメラシステム

OSは、ホンダコネクトディスプレイ同様Android 8.1ベースとなっています。今となっては少し古いような気もしますが、安定性を重視した結果なのでしょう。当然ですが、APKをインストールすることはできません。

OSはAndroid 8.1ベース。ちなみにバージョン番号を連打しても何も起きなかった。

まとめ

ナビ性能は、特に目立った機能はないが必要十分という感じです。従来の三菱製ナビはインクリメントP(現・ジオテクノロジーズ)製の地図データを採用していたが、当機種はゼンリン製の地図データを使用しているので、これまでも三菱製ナビを愛用していた人は使い勝手が異なるので注意が必要です。

オーディオ性能は最近廃止されることも多いCDデッキやHDMI入力も備えており、音質調整機能も豊富で、ハイレゾ音源にも対応しているなどフルスペックな印象です。

価格が高いのがネックですが、予算に余裕があれば導入して長く使えるナビだと思います。

外部リンク


2024年6月25日:全体的に文章を書き直し

  1. 説明書にAVRCP対応バージョン1.4との記載があるが、アートワーク表示に対応しているのはAVRCPバージョン1.6以降。
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