パナソニックのBluetoothヘッドフォン(RP-HD610N)のレビュー

パナソニックのBluetoothヘッドホンRP-HD610Nを買った。

経緯

学生時代から自宅用に愛用していたパナソニック・RP-HD10(以下「HD10」と表記)のイヤーパッドとヘッドバンドが経年劣化でボロボロになってしまい。イヤーパッドは純正品を注文・交換して使用していたのだが、ヘッドバンドは交換不可のため手に負えず買い替えることにした。

予算約2万円、有線接続にできればBluetoothもついているもの、ハイレゾ対応のヘッドフォンを条件に探し、初めにデザインと機能が優れていたソニー・WH-H810を購入したのだが、オンイヤー型のヘッドフォンが耳に合わなかったこと、有線接続時はハイレゾ入力に対応しないことが判明し、1週間で売っぱらってしまった。

その後HD10を買い増そうと思ったのだが既に製造打ち切りになっており、パナソニックで上記条件に合致し、同じような音がしそうなRP-HD610N(以下「HD610N」と表記)を購入するに至る。

デザイン

シンプルな外観

外観は至ってシンプルで、正直HD10のような高級感はない。

左側に音声入力端子があり、右側に各種操作ボタンと充電端子が集約されている。充電端子がmicroUSBなのが実に残念。写真には写っていないが充電端子の横にマイクがある。

操作ボタン類

ボタン類は画像左から電源、ノイズキャンセリング、マルチファンクションボタン、アクションボタン。マルチファンクションは左右に倒すと音量、押し込むと再生/一時停止などの操作が可能。アクションボタンはGoogleアシスタントの起動に使う。なお右側ハウジングにはセンサーがついており、手で覆うとボイススルー機能が発動し周囲の音が聞こえやすくなる。

装着感

パナソニックのホームページによれば重さは約275グラムで、HD10より50グラムくらい軽くなっている。HD10にあった水平ヘッドバンドアジャスト機能はない。

イヤーパッドは従来機種ほどの厚みはないが装着感は良好。HD10では固くて触れると痛かった内部の網も肌触りが良くなり、改善されている。

イヤーパッドは4つの爪で引っかかっているので、少し強めに引っ張ると取り外せる。ただし、取扱説明書に「イヤーパッドの交換はお買い上げの販売店または修理相談窓口にご相談ください」との記載があるため、外したところで自分で交換できるのは不明。一応ネットを探すと互換イヤーパッド的なものは見つかるのだが。

ヘッドバンドは交換できなさそうなので、ボロボロになったらまた手放すことになりそう。

音質

玉虫色のドライバー

HD10同様、HDドライバーに玉虫色の超多層フィルム振動板と制振フレームを搭載しており、高音の伸びが良く低音が弱めなのもHD10同様。ただしHD10はエージングで低音が出るようになったので、当機も今後エージングで音が変わってくる可能性はある。

再生周波数帯域の上限は40kHz(HD10は50kHzだった)にグレードダウンしているが、コウモリでもないかぎり問題にはならないと思われる。インピーダンスは36オームとなっており、何故かHD10の3倍程度になっているがほとんどのオーディオプレーヤーで鳴らせるレベルではある。

音漏れはそれなりにするが自宅用なので問題はない。屋外で使用する場合は配慮が必要と思われる。

ノイズキャンセリングは必要十分な性能を持っている。ただし、ソニーやアップルのレベルを期待してはいけない。他社のヘッドホンと違い、有線接続時でもノイズキャンセリングやボイススルー機能を使うことができるのは意外な強みかもしれない。

電源が入っていると電子回路由来と思われる高周波ノイズとホワイトノイズが聴こえるのが残念。音量を上げればそんなに気にならないが、小音量で聴くならば有線接続して電源を切ったほうが良い。ノイズキャンセリングがオフでも聴こえてくるのでそれ由来の音ではない模様。

スマホアプリ

Panasonic Audio Connectというスマホアプリが使えるが、一度繋がったきり再接続できなくなってしまったため詳細は不明。

ただし、他社製品とは違いHD610N自体にイコライザーやアップサンプラーなどのDSPはついていないので、アプリでできることはと言えばバッテリー残量とコーデックの確認、オートパワーオフの設定くらいのものである。


まとめ

あまり売れていないのか、ネット上にレビュー記事もあまり見当たらなかったので、店頭で見た印象とHD10のときのパナソニックに対する信頼だけで購入したが。音質は個人的には好みの音質で、パナソニックのヘッドホンの音質が好みの人には非常にお勧めできる。

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