ケンウッドの法人向けナビ(MDR-D212)のレビュー

レンタカーにケンウッドのMDR-D212が付いていたのでレビューします。

概要

ケンウッドのナビ『MDR-D212』です。ケンウッドの法人向けナビのラインナップ中ではエントリーグレード、特に社用車やレンタカー向けのモデルになり、CDデッキとデジタルテレビチューナーが省かれています。

上位機種として、CDデッキとテレビチューナーを搭載した『MDR-D412』と、ハイレゾ出力に対応しDVDやSDカード内の動画を視聴できる『MDR-D612』が存在します。

なお、本稿執筆時点で後継機種にあたる『MDR-D213』が発売されています。グレード構成やメディア周りについて変更はありませんが、搭載されている地図データがゼンリン製に変更されています。ナビ性能を重視する場合は後継機種のほうが良さそうです。

上位機種との差異

MDR-D612MDR-D412MDR-D212
地図更新1年間無料1年間無料−
テレビチューナー○○−
音楽CD再生・録音
(録音速度)
○
(4倍速)
○
(2倍速)
−
DVD再生○−−
HDMI入力○−−
ハイレゾ対応○−−
K2テクノロジー○−−
音声操作○−−
KENWOOD Drive Info.○−−
レンタカーモード−○○

ちなみに、MDR-D412にのみ隠しコマンドを入力することでテレビチューナーを無効にできる機能が備わっています。取扱説明書にはどのような時に利用する機能なのかの記載はありませんが。NHKの受信料対策になるのかはわかりません。

ハードウェア

当機種は関係ないのですが。今回のレンタカーは4代目フィットでしたが、ナビとコンソールの隙間がビニールテープで塞がれているとんでもないケチ施工でした。ナビ本体が車両にしっかり固定されていないので、段差を乗り越えるときに「バキッ!」と嫌な音がしました。そのくせステアリングスイッチはちゃんと配線されていて1、力の入れどころが違うよって思いました。

ナビ本体とコンソールの隙間がビニールテープで塞がれている

ディスプレイはTN液晶に抵抗膜方式タッチパネルという、エントリーモデルにありがちなやつです。バックライトを最大輝度にしてもあまり明るくなく、直射日光が当たると見えづらくなります。4代目フィットはコンソールが少し上に傾斜しているので相性は悪いと思いました。解像度はWVGAなのでHD液晶に慣れているとぼやけて見えます。

ハードキーはタッチ式になっていますが、タッチパネルに触れたときにハードキーを触れてしまい、音量を変えてしまうことがありました。スタイリッシュではありますが、物理式のほうが良かったと思います。

ナビ機能

地図データはジオテクノロジーズ製です。

外観

地図色は2種類(+ダークモード)から選択でき、スマートフォンの地図アプリ風の配色と、昔の彩速ナビ風の配色が用意されています。縮尺は20mスケール単位でかなり細かく指定できます。

文字サイズは3段階から選べます。画面が7インチと小さいからか、標準設定だと読みづらく感じました。最大にしてちょうどいい感じでした。

地図色1(デフォルト)。道路を強調して走行に関係ない要素を薄くした見やすい表示です。
地図色2(従来の彩速ナビ風の配色)。建物が1軒1軒はっきり表示され、住所ごとに色分け表示されています。
地点選択画面

案内

案内音声は合成音声になっています。たまにたどたどしいです。

言語

地図の表示言語と案内音声の言語を日本語、英語、繁体字中国語、韓国語の4種類から選べます。メニュー表示や設定画面、オーディオ画面もちゃんと指定した言語になります。

オーディオ機能

MDR-D212のソースはラジオ、SD、USB、Bluetoothに対応しています。

音質

サウンド設定

音質は流石ケンウッドといった感じで、標準スピーカーですが明らかに安物のカーナビとは音質の違いを感じます。

サウンド設定も豊富に用意されており、リスニングポジション、イコライザー、バランス/フェーダー、DSPなどを調整して自分好みの音に変更できます。車速に応じて音量を自動調整することもできます。

Bluetoothオーディオ

再生画面
選曲画面

曲名・アーティスト名・アルバム名表示はもちろん、再生モードの切り替えや選曲操作が画面上でできます。ちなみに、走行中はアーティスト名とアルバム名は表示されません。これは他メーカーのナビではあまり見ない仕様だったので驚きました。

Bluetooth接続時のアートワークの表示には対応していませんが、接続するスマートフォンがiPhoneの場合はソースリストで「iPhone」を選択するとアートワークが表示されます。詳しい仕組みはわかりません。

コーデックはSBCとAACに対応しています。使用中のコーデックは画面上に表示されます。

まとめ

液晶が見えづらいのだけが気になりましたが、ナビ機能が充実、優れた音質、豊富なAV機能を備えており、レンタカーでこのナビがついていたら当たりだと思いました。

外部リンク

  1. 4代目フィットのステアリングスイッチはCAN配線になっていて社外ナビを接続するのが困難になっているため、なんでそこはちゃんとしてるんだよって感じでした。 ↩︎