MacBook Pro(M5)を買いました: M1 ProからM5へ
M5チップ搭載のMacBook Proを購入したので、M1 Proチップ搭載のモデルと処理性能の違いを検証します。
もくじ
買ったもの

アップルの初売りでM5チップ搭載のMacBook Proを購入しました。
今年発売されるであろうM5 Proや、来年フルモデルチェンジが予想されているM6を待ってもよかったのですが、連日メモリやストレージの値上げ予想の報道がされていること、現在使っているM1 Proチップ搭載モデルのバッテリーの限界が来ていたのでこの機会に買い替えることにしました。
今回はM1 ProからM5への移行ということで。チップから「Pro」の冠が外れ、世代こそ新しくなっているもののGPUコア数やメモリ帯域幅は旧モデルのほうが上回っているので、むしろ遅くなっているのではと不安がありました。
旧モデルは近々手放す予定ですが、2台が手元にあるうちに実測で性能を比較してみるというのがこの投稿の主な内容となります。
比較条件
- MacBook Pro(14インチ、M5)
- チップ: Apple M5(10コアCPU、10コアGPU)
- ストレージ: 1TB
- ユニファイドメモリ: 24GB
- MacBook Pro(14インチ、2021)
- チップ: Apple M1 Pro(8コアCPU、14コアGPU)
- ストレージ: 512GB
- ユニファイドメモリ: 16GB
- 室温は約22°C
- macOS Tahoe 26.2(25C56)
今回購入したモデルはユニファイドメモリを24GBに増量しているので、そこによる誤差が発生する場合があります。
Lightroom
普段ミラーレス一眼で撮影したRAW画像を管理・現像するのに使用しているアプリです。

現像
先日カワラボの衣装展に行った際にiPhone 16 Proで撮影したProRAW写真22枚を、JPEG(大)プリセットで現像するのにかかった時間を計測しました。解像度はすべて48メガピクセルで、色補正とレンズ補正のみをおこなっています。
元画像はすべてローカルにダウンロードした状態で検証しているので、クラウドから画像をダウンロードする時間は含みません。
結果:M5チップのほうが46秒早く現像を終えました。現像にはCPUとGPUが使われますが、M5チップのGPUは10コアでむしろM1 Proの14コアより少ないので、CPUの性能向上とSSDの読み書き速度の向上が時間短縮に寄与していると思われます。
| M5 | 1分39秒 |
| M1 Pro | 2分25秒 |
ノイズ除去
EOS R8で撮影したRAW写真(24メガピクセル)にノイズ除去を適用するのにかかった時間です。
結果:処理時間はほぼ同じでした。Lightroom 7.3以降1では処理にNeural Engineが使われるからだと思われます。
| M5 | 30秒 |
| M1 Pro | 32秒 |
スーパー解像度
ノイズ除去で使用した写真と同じものにスーパー解像度を適用するのにかかった時間です。
結果:処理時間はほぼ同じでした。こちらもノイズ除去と同様にNeural Engineが使われるからだと思われます。
| M5 | 4秒 |
| M1 Pro | 6秒 |
Pixelmator Pro
最近アップルに買収されて純正化した画像編集アプリです。

背景を削除
上のスクリーンショットに写っている写真の背景を削除するのにかかった時間です。
結果:処理時間はほぼ同じでした。Pixelmator ProのAI機能はNeural Engineが使われるからだと思われます。
| M5 | 2.3秒 |
| M1 Pro | 3.7秒 |
ML超解像
背景を削除で使用した写真の解像度を3倍に引き伸ばすのにかかった時間です。
結果:処理時間はほぼ同じでした。こちらも背景を削除と同様にNeural Engineが使われるからだと思われます。
| M5 | 1.8秒 |
| M1 Pro | 3.0秒 |
Final Cut Pro
普段動画編集に使用しているアップル謹製の動画編集アプリです。

動画書き出し
会社の同期と旅行に出かけたときに撮影した約15分の動画を下記の設定で書き出すのにかかった時間です。
- 出力先:ソーシャルプラットフォーム
- 解像度:3840×2160
- 色空間:標準 - Rec.709
- 圧縮:マルチパス(高品質)
動画の編集内容としては、カラー調整、LUTの適用、テロップと効果音の追加を行っています。全編4Kで撮影しています。バックグラウンドレンダリングはオフにしているのでレンダリングの時間も含みます。
結果:M5のほうが、約3分早く動画の書き出しを終えました。さすがにM1 Proのほうが速いんじゃないかと思っていたので意外でした。
| M5 | 10分38秒 |
| M1 Pro | 13分53秒 |
その他、変わったこと
Wi-Fi
ネットワーク速度をmacOSに内蔵されているnetworkQualityコマンドで計測しました。
M5チップ搭載のMacBook ProはWi-Fi 6E対応のワイヤレスカード(BCM4388C2)を搭載しています。残念ながらN1チップではありません。自宅のWi-FiルーターはWi-Fi 6Eに対応していませんが、macOS Tahoe 26.2にアップデートすると5GHz帯でも160MHz接続が有効化されるというニュースを目にしました。
- iPadOS and macOS 26.2 Double 5GHz Wi-Fi Bandwidth for Wi-Fi 6E Devices - MacRumors
- MacとiPad、最新のアプデで5GHz帯域幅が2倍拡大! Wi-Fiがさらに速く | GetNavi web ゲットナビ
そのため、M5チップ搭載モデルはWi-Fiルーターのバンド幅を80MHzにしたときと、160MHzにしたときの2回計測しています。
結果:M5チップ搭載モデルのほうが下り速度は速いです。しかし、上り速度が安定しません。ルーターとの相性なのでしょうか。ルーター側で160MHzのバンド幅を有効にすると、80MHzのときと比較して約160%下り速度が向上することが確認できました。
M5(160MHz)
Uplink capacity: 151.744 Mbps
Downlink capacity: 683.055 Mbps
Uplink Responsiveness: Medium (214.641 milliseconds | 279 RPM)
Downlink Responsiveness: Medium (62.659 milliseconds | 957 RPM)
Idle Latency: 17.520 milliseconds | 3424 RPM
M5(80MHz)
Uplink capacity: 217.600 Mbps
Downlink capacity: 424.434 Mbps
Uplink Responsiveness: Medium (162.012 milliseconds | 370 RPM)
Downlink Responsiveness: Medium (97.381 milliseconds | 616 RPM)
Idle Latency: 19.388 milliseconds | 3094 RPM
M1 Pro
Uplink capacity: 372.294 Mbps
Downlink capacity: 392.779 Mbps
Uplink Responsiveness: Medium (83.729 milliseconds | 716 RPM)
Downlink Responsiveness: Medium (83.904 milliseconds | 715 RPM)
Idle Latency: 18.898 milliseconds | 3174 RPM
本体色

M4世代から黒が「スペースブラック」に変更になっています。光が当たると違いが分かりにくいですが、光が当たらないと違いが分かりやすいです。
ちなみにiPad ProもM4世代からスペースブラックになっています。
感想
チップから「Pro」の冠が外れたのでむしろ遅くなるのではと心配しましたが、自分の使い方では全体的に速度向上が図られていて安心しました。それでいて発熱が少なく電池持ちもいいので最高ですね。今度も5年使います。
- Lightroom の機能の概要(2024年5月リリース)より「Apple シリコン(macOS Sonoma 14.0 以降)搭載の Mac コンピューター上での AI ノイズ除去に対して、Apple Neural Engine が有効になりました。」 ↩︎