イクリプスの法人向けナビ(AVN-LBS01)のレビュー

車の修理中に借りた代車にイクリプスのAVN-LBS01が付いていたのでレビューします。

これは何

車内に設置されたAVN-LBS01の写真です。画面には宮城県のみちのく公園周辺の地図が、南を上にした状態で表示されています。

イクリプスのナビ『AVN-LBS01』(以下「LBS01」と表記)です。ラインナップ中ではエントリーグレード、特に社用車やレンタカー向けのモデルになり、CDデッキとSDカードスロット、そしてデジタルテレビチューナーが省かれています1。

イクリプスのナビは2021年発売のLS01シリーズからAndroidベースになりました。先代機種までのトヨタ車の純正ナビをベースにしたものから大きく変わり、中華ナビっぽくなってしまいました。

現行のイクリプスのナビは今回紹介するLBS01と中身が一緒なので、本稿は上位機種であるHSシリーズやLSシリーズ、車載ナビ機能を搭載していないDSシリーズの購入を検討している方の参考にもなると思います。

ナビ機能

地図とナビソフトはジオテクノロジーズ製です。画面構成は一昔前の楽ナビに近く、視認性は概ね良好です。音声案内が肉声2なのはポイント高いです。総じて、要のナビ機能が国産なのは評価できます。

地図表示

個人的に使用頻度の高い縮尺の写真を撮って下に貼っておきます。地図デザインの変更はできません。個人的には、道路の線がもうちょっと濃いめだといいと思いました。

メニュー画面

ナビメニュー画面は一癖ありますが、独自性を出そうとしているのは伝わります。メニュー画面の背景にうっすらと透過しているのは現在地の地図ではなくどこか別の場所の地図です。多分背景を透過させるほどのマシンパワーがないんだと思います。

目的地の検索方法は、名称、住所、電話番号、ジャンルなど一通り揃っています。

ナビメニュー画面です。画面中央の現在地ボタンを囲むように、地図、目的地検索、スポット、自宅、ナビ設定、ルートの6つのボタンが円状に並んでいます。

FM-VICS

FM-VICSに対応しており、文字情報・図形情報表示のほか、地図上への渋滞情報などの表示にも対応しています。

ナビソフトが楽ナビのお下がりだからなのか、この辺はちゃんとしています。

VICS図形情報画面です。画面の中央に宮城エリアの道路選択メニュー、その右に現在地の地図が表示されています。画面上部に「閉じる」「目次」「選局」「戻る」ボタンが並んでいます。

システム言語

システム言語は日本語、英語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語の5つから選べます。地図も選択した言語で表示されますが、メニュー表示は中途半端に日本語が残ります。

日本語は不自然な表現が見られます。設定画面などに翻訳の甘さが目立ち、中華ナビらしさを感じます。

カーナビの設定画面に「保存していないですが, クロ ーズしますか?」という不自然な日本語のダイアログが表示されており、その下に「決定」「キャンセル」の2つのボタンがあります。
怪しい日本語の例

画面デザイン

設定で画面デザインを3種類から選べますが、どれも絶妙にダサいです。

デフォルト

クッキー調

メタル調

オーディオ機能

前述の通りLBS01は社用車・レンタカー向けのグレードなので、対応ソースはラジオ、Bluetooth、外部入力のみです。

音質

アンプにこだわっているという情報はないので音は良くないです。車両のスピーカーの性能にも依存すると思います。

音質調整は7バンドイコライザーとバランス・フェーダーが用意されています。ラウドネスをオンにすると、低音と高音が強調されていわゆる「ドンシャリ」になります。車速に連動して音量を上げる機能はありません。

BluetoothのコーデックはSBCにしか対応していないので音は良くないです。

Bluetoothオーディオ

できることは曲名表示・アーティスト名表示・曲送りと戻し・一時停止のみです。選曲やアートワークの表示には対応していません。ちなみに先代機種は選曲ができたので退化しています。

気になった点

他メーカーのナビと比べて気になった点がたくさんあるので下に列挙します。

個人的に致命的な点

その他細かい点

まとめ

ナビ機能は楽ナビのお下がりなのでしっかりしています。しかしそれ以外が弱く、イクリプスの先代機種と比べると退化した点が目立ちます。しかも、イクリプスとはいえ中身は中華ナビなので、設定画面には不自然な日本語が見受けられ、動作も不安定な部分があります。

イクリプスのブランドイメージで購入するとがっかりします。個人的にはおすすめできません。

外部リンク

  1. デジタルテレビチューナーがついていないとNHKの受信料支払いの義務がなくなるので、レンタカー会社にとってはメリットになります。 ↩︎
  2. 田丸楓さんの声だと思います。 ↩︎