オーデリックのMatter対応シーリングライトのレビュー

Matter対応のシーリングライトを買いました。

買ったもの

オーデリックのMatter対応シーリングライト『SH8361LDR』です。ヨドバシカメラで9,980円でした。

これまでSwitchBotシーリングライトを使っていましたが、落下事故を巡る一連の対応で信用がなくなったので、ちゃんとしたメーカーのものを買うことにしました。オーデリックは照明器具一筋70年以上のメーカーなので信用できます。

国内メーカーでMatterに対応しているシーリングライトは、調べた限り当機種が唯一のようです。ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店で販売されていますが、ネット上にまったくレビュー記事の類が存在しないので完全な人柱になります。

販路の違いにより『SH8353LDR』『SH8361LDR』という2つの型番が存在しますが、同一商品のようです。メーカーサイトには前者については記載がありますが、後者の記載はありません。

販路の違いにより型番が複数存在することを追記しました。(2025年5月12日)

スペック

メーカーサイトと説明書から分かる範囲でスペックを書き取ります。

SH8353LDR / SH8361LDR
定格消費電力35ワット(待機時1ワット未満)
光源LED
使用周囲温度5°C〜35°C
LED光源寿命40,000時間
調光10パーセント〜100パーセント
調色電球色〜昼光色
通信方式802.11b/g/n(2.4GHz)、Bluetooth Low Energy
その他屋内用、リモコン付、調光器不可、クイックA取付、水平天井面取付専用
価格9,980円

調光は10パーセント刻み(10段階)、調色は寒色側〜昼光色〜暖色側(11段階)です。常夜灯も3段階で調光ができ、調光状態は記憶してくれます。

メーカーサイトによると、明るさは定格光束4,200ルーメン、演色性はRa80で、シーリングライトとしては一般的なスペックだと思います。

兄弟機種に12畳用の『SH8352LDR/SH8360LDR』、6畳用の『SH8354LDR/SH8362LDR』があります。

設置

付属品一式

付属品は、ちゃんとした日本語で書かれた説明書のほか、見覚えのあるシーリングアダプター、リモコン、お試し用の単4電池、壁掛け用の部品一式、Matterセットアップ用のQRコードが付属します。なおセットアップ用のQRコードは、シーリングライト本体にも刻印されています。

シーリングライト本体にMatterのロゴが確認できる

引掛シーリングなので説明書の指示に従って引っかけるだけです。取り付けて壁スイッチをオンにすれば点灯します。

点灯させたところ

Matter

ペアリングするには、説明書の指示に従って壁スイッチを複数回オン/オフする必要があります。実は壁スイッチをオンにしただけでペアリング待ち状態になる(SwitchBotのもそうだった)シーリングライトが結構あるので、この仕様はセキュリティー上好ましいです。

Apple HomeKitと連携する場合は、上記の手順でペアリング待ち状態にした後、付属のMatterセットアップ用のQRコードをカメラアプリで読み取り、画面の指示に従って設定します。ペアリングに成功するとシーリングライトがゆっくり点滅します。

反応は良好で、iPhoneからの操作に対しリアルタイムで反応します。また、赤外線リモコンから操作した場合も即座にiPhone画面上に内容が反映されます。なお、HomeKitの機能である適応型照明機能には対応していません。

常夜灯への切り替えはHomeKitからはできず、付属の赤外線リモコンを使用する必要があります。常夜灯にした場合、iPhoneの画面上は「オフ」になります。

赤外線リモコン

赤外線リモコンが付属しているので、Matterに接続しなくても普通のシーリングライトとして使用できます。チャンネル切り替えボタンの主張が激しいこと以外はいたって普通の赤外線リモコンです。ボタンの押し心地は、カチカチとしっかりとした感覚があります。

その他細かいこと


まとめ

ネット上にまったく情報がないので不安でしたが、Matterの設定もスムーズに進み、普通にシーリングライトとしての完成度も高かったのでよかったです。ちゃんと実績のあるメーカー製を買ったので不具合が出ないことを祈ります。


追記:初期ロットには勝手に点灯する不具合がある?

当機種を購入して数日使用していたところ、帰宅時や起床時にシーリングライトが最小輝度で点灯している症状が何度か発生しました。一度本体を初期化してMatterのペアリングをしない状態で2日ほど使用したところ、症状は再現しませんでした。その後再びペアリングしたところ、次の日の朝に症状が再発したため、ファームウェアの不具合と断定しました。

オーデリックに問い合わせたところ、あっさり改良品を送ってきました。送られてきた改良品はファームウェアのバージョンが「1.00.01」から「1.00.02」にアップデートされており、初期搭載のファームウェアに何らかの不具合があったものと思われます。交換品を半年ほど使用していますが症状は一度も再現していません。

ファームウェアのバージョンが「1.00.01」の個体を使用していて同じ症状が発生している方は、オーデリックに問い合わせてみることをおすすめします。

少し前の出来事ですが、同じ症状に悩まされている人の役に立てばと思い書き記しておきます。(2025年5月12日)

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