オールドデジカメ(ニンテンドー3DS)で遊ぶ
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オールドデジカメブーム
ネットでZ世代を中心にオールドデジカメのブームが到来しているということで、おじさんも便乗してみようと思いました。画質が悪いのをあえて楽しむらしいのですが、最近の若いモンの嗜好はよくわかりませんね。
しかし、小生は去年Canon PowerShot G9 X Mark IIを売っぱらってしまったので、今手元にあるカメラは、ミラーレス一眼のEOS RPと一眼レフのD610、あとiPhone 14 Proだけなんですよね。そしてどのカメラもかなりキレイに写ります。そんな中実家から持ってきた荷物を探していたところ、ニンテンドー3DSを見つけたのでそれをオールドデジカメということにして色々撮ってきました。
作例
※クリックするとフルサイズで表示します。
案の定というか、薄暗いところには弱くデジタルノイズが多く発生します。また、明暗比の大きい環境では白飛びが発生しやすくなります。また、30万画素という解像度の低さが足を引っ張って、ディテールは大きく失われてしまっています。
一方で、おもちゃのカメラ(実際おもちゃなんだけど)のような、彩度は控えめで、階調は明るい箇所が白飛びといった特徴が写真に独自の味わいを与えているとも言えます。普段は高性能なスマートフォンのカメラやミラーレス一眼で写真を撮っていますが、時折オールドデジカメでの撮影は気分転換になりますし、新たな表現を発見できると思いました。例えば大切な記念日の撮影をこれでしようとは思いませんが、普段のお散歩カメラくらいにはいいと思います。
レビュー
せっかくなのでレビューもします。ニンテンドー3DS自体は、値下がりした直後に買った初期型(CTR-001)です。初期型以外にもニンテンドー2DSやNewニンテンドー3DSなどの派生機が続々発売されましたが、機種間でカメラの性能に違いはないと思われます。もっと言えば、ニンテンドーDSシリーズで初めてカメラが搭載されたニンテンドーDSi(2008年発売)から、カメラの性能はまったく進歩していないとも言えます。
ハードウェア
任天堂ホームページに書いてあるカメラのスペックは下記の通りです。
内側カメラ1個/外側カメラ2個 解像度はいずれも640×480(0.3メガピクセル)
レンズ:単焦点/撮像素子:CMOS/有効画素数:約30万画素
内側カメラが1個、外側カメラが2個付いています。もはや外側カメラが2つ付いている理由を思い出せませんでしたが…。3D写真が撮れます。前述の通り、解像度は30万画素で、スマホやパソコンのディスプレイが高精細化しているご時世では厳しいものがあります。
レンズは単焦点で、焦点距離は公表されていませんが、目測で40ミリ(35ミリ判換算)といったところかなと思います。スナップ写真を撮る用途では少し狭いかなとも思いました。一応約2倍のデジタルズームができますが画質は破綻します。オートフォーカス機構はありません。
機能
昔ニンテンドー3DSでよく遊んでいた頃はカメラ機能は全然使っていませんでしたが、今回使ってみたらかなり多機能であることがわかりました。
写真を撮るには、ホームメニューから『ニンテンドー3DSカメラ』というソフトを起動します。このソフトでは、写真を撮ったり、撮った写真を一覧したりすることができます。
ホームメニューでLボタンとRボタンを同時に押しても1カメラを起動できるのですが、後述する撮影モードや露出補正などの機能が使えないので、『ニンテンドー3DSカメラ』から撮影することをおすすめします。
下画面で撮影モードを選ぶことができます。通常は“ふつうのカメラ”を選んでおけばいいと思います。ゲーム機らしくエフェクトをかけるようなモードが多いですが、シャッタースピードを遅くして暗所での写りを良くする“暗いときカメラ”や、レンズのケラレを再現する“ピンホールカメラ”などのモードもあります。
“カメラ設定”をタッチすると、さらに詳細な設定ができます。(今回、この画面が用意されていることを初めて知りました)
“フィルム”は、モノクロやセピアなどが選べます。“明るさ”のスライダーはいわゆる露出補正で、明暗差の激しい場面でアンダー側に降らせると階調が改善されることがあります。これらの設定は正直初期画面に配置しておいて欲しいくらいですが、まあメインユーザーは子供ですからね。“シャープネス”と“コントラスト”は読んで字の如くです。
画像フォーマットはJPEG+MPO2形式で保存されます。保存先は内蔵ストレージとSDカードから選べ、内蔵ストレージには300枚、SDカードには最大3000枚3保存できます。SDカードに保存すれば、パソコンやスマホに取り出して活用できます。ニンテンドー3DS自体にはWi-Fiが搭載されていますが、写真を無線通信で共有する機能はありません。
カメラで遊べるソフト
ニンテンドー3DS対応ソフトの中にはカメラで遊べるソフトがあり、例えば『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』では、現実世界にどうぶつを合成した写真を撮ることができます。こういう点はゲーム機のカメラならではですね。
また、残念ながら現在は販売終了していますが、『うつすメイドインワリオ』のようにカメラ機能を使って遊ぶゲームも多く存在しました。
まとめ
久しぶりにニンテンドー3DSのカメラを触りましたが、機能は思ったより充実しており。スマホのカメラでひと昔前のコンデジ並みの写真が撮れる今日、いい気分転換になりました。DSiや3DSが押し入れに眠っているみなさん、ぜひカメラ機能で遊んでみてはいかがでしょうか。
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