電装系の部屋

ホンダ車の​メーターフォント

ホンダ車のメーターに使用されている2つのフォントと、ホンダとモリサワが共同開発した『Honda Global Font』を解説します。

Honda Font

ヴェゼルe:HEVのメーター

おそらく2013年頃から使われ始めたホンダ独自開発のフォントです。3代目フィットや9代目アコードなどでメーターのフォントとして採用され、2025年現在でも一部の車種に使用されています。

2020年にホンダコネクトディスプレイが登場する以前のメーカーオプションナビで表示用フォントとして使われていました。現在は、フォルシアクラリオン製のGathersナビ1で引き続き採用されています。

デザインは、おそらくDINRobotoに影響を受けています。ホンダによれば、ドライビング環境における情報の可読性・判読性を向上させるために開発されたとされています。

Honda Fontとはドライビング環境における各種情報の可読性、判読性を向上させるために、Hondaが独自に開発した書体です。CIVIC TYPE Rをはじめ、多くのHonda車のメーター、スイッチ類に採用されています。

Honda公式ウェア&グッズ オンラインショップ|Honda Font

メーターフォントにHonda Fontを使用している車種

Honda GUI

2020年に発売された4代目フィットとHonda eを皮切りに、メーターのフォントとして「Honda GUI」が採用されるようになりました。

ホンダコネクトディスプレイの表示用フォント2として使用されています。Gathersでは、ハンセン製のディスプレイオーディオ3と三菱電機製のナビ4でUIの一部に使用されています。

Latoというオープンソースのフォントをベースにしており、一部の数字や記号に変更が加えられています。

メーターフォントにHonda GUIを使用している車種

Honda Global Font

2025年8月20日、ホンダとモリサワが『Honda Global Font』を新規開発したと発表しました。

和文部分は『あおとゴシック』、欧文部分は『Clarimo UD PE』をベースに、車載用にカスタマイズされたものが使われているようです。インタビュー記事では、将来的には製品のインターフェース用のフォントとして使用することを視野に入れていることが伺えます。


参考サイト