FIT e:HEV: ナビ連動ETC 2.0車載器のレビュー
FIT e:HEVに取り付けた、純正のナビ連動ETC 2.0車載器(DTH-203M)のレビュー。
純正ナビのレビュー記事もみてね。
目次
FIT e:HEVのETC車載器を選ぶ
2022年10月現在、FIT e:HEVに取り付けられる純正ETC車載器は、『ETC 2.0車載器(ナビ連動タイプ/アンテナ分離型)』『発話型ETC 2.0車載器(GPS付/アンテナ分離型)』『ETC車載器(音声ガイドタイプ/アンテナ分離型)』の3種類。商品名だけでは特長がイマイチわかりづらいので表にしてみる。
簡易比較表
ETC 2.0車載器 ナビ連動タイプ アンテナ分離型 | 発話型ETC 2.0車載器 GPS付 アンテナ分離型 | ETC車載器 音声ガイドタイプ アンテナ分離型 | |
---|---|---|---|
通行料金 | ○ | ○ | ○ |
ETC 2.0対応 | ○ | ○ | × |
ナビ連動 | ○ | × | × |
音声案内 | ナビから | アンテナから | アンテナから |
交通情報受信 | ○ | △ | × |
画像情報受信 | ○ | × | × |
製造元 | 三菱 | 三菱 | パナソニック |
税込価格 | 19,800円 | 27,500円 | 11,000円 |
『ETC2.0車載器(ナビ連動タイプ/アンテナ分離型)』は、純正ナビを使用していて、ETC 2.0のサービスを利用したい人にとって選択肢となる。ETC 2.0で受けられるサービスをフル活用できるし、ナビ連動もできるので使い勝手も良い。今回レビューするのはこの車載器。
『発話型ETC2.0車載器(GPS付/アンテナ分離型)』は、社外ナビ/オーディオを取り付けており、ETC 2.0のサービスを利用したい人にとって選択肢となる。ただし社外ナビを取り付けるなら、そのナビのメーカーから発売されているETC車載器を取り付けた方が、ナビ連動ができる上に安くつく可能性もあるので事前に確認すべし。
『ETC車載器(音声ガイドタイプ/アンテナ分離型)』は、ETC 2.0のサービスは不要で、ただ通行料金の支払いができればいい人にとって選択肢となる。
今回はせっかく純正ナビを取り付けたので、ETCもナビ連動のものにしようと『ETC 2.0車載器(ナビ連動タイプ/アンテナ分離型)』を選択。
取り付け
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のせいで部品調達が間に合わず、納車から2ヶ月ほど経ってからの取り付けとなった。取り付けとセットアップはディーラーに依頼したが、その日は店が混んでいたのもあり2時間ほどを要した。
車載器
車載器はドライバーロアーカバー内(運転席の左膝のあたり)に取り付けられる。型式はDTH-203M。ボタンはカードイジェクトボタンのみ。LEDを搭載しており、カード未挿入時は橙色に、カードを挿入すると青色に光る。
アンテナ
アンテナはフロントガラスのホンダセンシングのカメラの横あたりに取り付けられるが、車外からはほとんど見えない。
こちらもLEDを搭載しており、カードを挿入すると青色に光るが、こちらはカード未挿入時は点灯しない。またスピーカーを内蔵しており、一部の音声案内はここから流れる(後述)。
雑感
音声案内
基本的に音声案内は純正ナビの方から流れるが、ナビの起動が完了するまではアンテナのスピーカーから音声が出る仕様となっている。
具体的には、電源オン時の「ピッ カードを確認しました」と電源オフ時にカードが残っているときの「ピーッ カードが残っています」は必ずアンテナのスピーカーから流れる。これらの音声案内は音量を調整したり、無効にしたりことはできない1。なおカードを挿入しなければ一切喋らない。
ナビが起動すると、以後の音声案内はすべてナビ側から流れるようになる。ナビ側の音声案内はナビ案内音量の設定に従うので、音量を調整したり消音にしたりすることも可能。
設定
ETCに関する設定はすべてナビの画面から行う。以下の設定が可能。
ETC設定
- カード挿入アイコン表示
- カードが挿入されているとナビ画面下部の情報バーにETCアイコンが表示される。基本はオン推奨。
- 音声案内
- 各種音声案内する/しないの設定。ここで音声案内を“しない”にしても、アンテナのスピーカーから流れる案内は無効にならない。
- カード入れ忘れ警告
- 電源オン時にカードが挿入されていないとナビから案内音声が流れる設定。
- カード有効期限案内
- 挿入されているETCカードの有効期限が2ヶ月を切るとナビから案内音声が流れる設定。
- 割り込み表示時間(5秒/10秒/15秒/30秒/しないから選択)
- エラーメッセージや、料金所を通過したときの料金表示などの割り込み時間の設定。
ETC 2.0設定
- ETC 2.0受信音
- ETC 2.0の情報を受信すると電子音を鳴らす/鳴らさない設定。
- ETC 2.0割込み
- ETC 2.0の情報を受信するとナビ画面に割り込み表示する/しない設定。
- ETC 2.0音声自動再生
- 受信したETC 2.0の情報に音声データがある場合、勝手に喋り出す/喋り出さない設定。
- ETC 2.0アップリンク
- 車載器で収集した走行状況などの情報を路側機に送信する/しない設定。送信された情報は個人を特定できない形で収集され、交通情報の精度向上に活用される模様。“しない”にしてもETC 2.0の各機能は利用可能。
情報確認
車載器とカードの情報、最近のETC利用履歴(料金所の名称、利用料金、利用日時)をナビ画面で確認可能。
ETC 2.0車載器として
主に高速道路で、ITSスポットから受信した交通情報や安全運転を支援する情報をナビの画面に表示できる。ただし現状(筆者の住む宮城県では)ITSスポットが少なすぎるので、今後スポットが増えることに期待したい。ゆくゆくは高速道のみならず一般道でもサービスが利用できるようになれば便利なのかもしれない。
道の駅を利用するために最寄りの料金所で高速を降り、順方向に乗り直したときに、途中退出をしたぶんの利用料金がかからない「『賢い料金』社会実験」が利用できるが、まだ試していない。
なお、信号情報活用運転支援システム(TSPS)には対応していない。
動作の様子を動画に撮りました
まとめ
せっかく純正ナビを取り付けるのであれば、ETC車載器も純正かつナビ連動タイプを取り付けることをおすすめする。色々捗るので。
一方、車外ナビを取り付ける人、ETC 2.0のサービスを利用しない人は、社外品を含め検討する必要がある。車を買えば高速に乗る機会は必ず出てくるので、ETC車載器は一緒に取り付けておくことをおすすめする。
2022年10月28日:結構アクセスがあるので最新の情報に更新、一部文章表現を修正
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